今回はイベントテントを購入する際に、絶対に気をつけて欲しい“天幕カラーの映り込み”についてお話しします。
我々がテントを販売する中で、購入後にお客様からご相談を受けるのが……
「テント天幕の色が、テントの下の商品に映り込んでしまう」
という事案です。
大半の購入者が、自分の店舗イメージや企業カラーに合わせて、イベントテントを購入されます。
(イベントテントは本当にたくさんカラーラインナップがあります。)
しかし、上記の問題が発生し、悩まれる方も多いのが事実です。
- イベントテントの購入を検討している方
- イベントテントの色を「赤や青」などの派手な色で検討している方
天幕の色が映るって、どういうこと?
そもそもテント下の「色の映り込み」って、なんでしょう?
見ていただければ早いと思います。
下記写真は『赤いテント天幕』の下で『白い紙』がどのように見えるのかを試したものです。
カメラの補正を加味したとしても、かなり赤く見えませんか?
テント下での色映りは何故起こる?
テント天幕が太陽光を受け、カラーフィルター状態になることが原因です。
つまり、「色映りが発生してしまう」と考えられます。
専門的な説明は省きますが「透過光」によってそう見えてしまいます。
もちろん色映りが気にならない製品もあります。
特にアウトドア向けタープ製品は、「テント天幕の裏面」にシルバーやグレーを採用されています。
これはキャンプ用途ならではで、テントの下で食事を想定した配慮ともいえます。
(肉や野菜が赤く見えてしまうと美味しい見栄えが損なわれてしまいます。)
しかし、
イベント用テントの多くは裏も表も同じ色であることが殆どです。
つまり、「色映り」が起こってしまいます。
商品への色映りの弊害
それでは具体的に色映りのデメリットは何なのでしょうか?
- 商品(製品)の色が違って見えてしまう。
- テント内が赤みがかったり、青みがかったように見えてしまう。
- カラー展開のある商品の場合、色味を間違ってしまう。
やはり正確な色味を伝える上では、「色映り」問題は考慮しなければなりません。
特にカラーラインナップが多い商品などは、色映りによる見え方ひとつで出店者とお客様の間の認識がズレてしまうことも……。
日光の強い日は、テント内の印象もずいぶん変わってしまうのです。
焼き色が見えない?飲食店などは特に注意が必要
飲食店の方が色付きのイベントテントを使用する場合は特に注意です。
例えば「焼き鳥」などで出店する場合は、調理をする上で焼色を確認することが大事になってくるかと思います。
しかし、「赤色のテント天幕の下で見た際に、焼色がわからない」といった相談を受けたことがあります。
※実話です。
これでは商品提供にかなりのデメリットが伴うことになりますね。
どうしても企業カラーに合わせる必要がある場合、どういった対策を取ればいいのでしょうか?
イベントテントの色映り対策は『インナー天幕』にあり!
インナー天幕?天幕を内側に張るって意味?
ご説明します。
下記写真のように、テント天幕とフレームの間にもう1枚『幕を張ることのできる製品』です。
こうすることで、色移りの原因となる透過光をカット(軽減)することができます。
軽減効果としてはこのようになります。
まだ、ほんのり赤いですが、かなりマシになっているように見えませんか?
これはわかりやすく天幕に近い距離で撮影したものです。
実際にテントを立てて空間全体を見た場合は、より軽減効果を実感できますよ。
弊社で販売する「インナー天幕(インナーシェード)」もご参考にしてください。
テント天幕からの色映りのまとめ
『テント天幕からの色映り』は、「買って使って初めてわかる」という落とし穴です。
買ってから失敗した、ではそれなりの金額の商品なので取り返しがつかず後悔することも……
特に飲食や薄めの色の商品を展開している企業・店舗様は要注意です。
今回の記事を参考に、イベント購入時は天幕の色や対策についても検討しましょう。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。